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Journal 2014

2014 6/19 引き出す人

気づいたら、、、入道雲とか見かける季節になってきてる。。。
今、窓の外で気の早いセミが一匹鳴いています。
相変わらず少し時間ができると身体のどっかが軋みます。
一気に使いすぎた肉体と精神力を、急速冷却するみたいなものですね。
そう思いたい、歳ではない、そうに違いない。

少し前の話ですが、遠山でライブ終了後に、素敵な花束を頂きました。
一目見ただけで、生命力を感じる素敵な花束。
でも次の日に、ゆっくり帰る予定だったし、
せっかく素敵なのに枯れてしまうかもしれないね。。。
そう言いながら持って帰り、
いの一番にスタジオで生けられたその花束。
さすがにしんなりしていたけれど、みるみる元気になり、
それはそれは見事な花をつけました。
「水」を適量与えて、「花が生きる舞台」を作っただけ。
それだけで、こんなにも鮮やかに蘇るのですね。
花の魅力が引き出された瞬間だと思いました。

幾度か「引き出す」という事に関しては話題にした事がありますが、
最近以前にも増して、引き出す力の奥深さを感じます。

魚は鮮度が最も重要で、
美味しく食べるには「採れたて、刺し身」が一番と言う人がいます。
確かに鮮度は重要!
ですが、そこに本物の「経験」と「技」と「創造性」が入ると、
もっともっと何倍も美味しく食べられます。
きっとその魚が持っている「味」を引き出すからこそなのでしょうね。

おそらくプロデュースに関しても同じことで、
本来持っている、魅力的な部分を引き出す事こそが、
本当の意味でのプロデュースで、
変に「付加価値」を付ける事ではないと思います。
最近みんな「付加価値」を付ける事に必死な気がする。。
それが悪だとは思わないけれど、
「付加価値」に魅せられた人は、本物を見失う危険と隣合わせだと思う。
濃い味付けに慣れすぎて、素材の味が分からなくなってしまうように。
(結局全部料理に例えるw)

随分と自分の内面と向き合って、作品も創ったりしてきましたが、
まだまだ己の「核」に辿り着けていない気がする。
自分自身をうまく引き出せていない。
昔、尊敬出来る某プロデューサーに、
「君の中はまるで、霧がかっていているようで、うまく捕らえられない。。。」
と言われた事があったのですが、とても的確な表現だったなと、
改めて思い出す事がしばしば。
その霧の先に、核となり引き出せるものがあるのか、
はたまた本当は空っぽで、それを隠すために霧がかっているのか。。。

少なくても自分に「付加価値」を付ける事に奔走するよりは、
「核」となるものを探し出し、
引き出す「技術」と「創造性」を身に付けたいと、
花の姿を見て思う今日この頃。

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